リンパの説明どうしてますか?
リラクゼーションサロンのメニューで、「リンパドレナージュ」とか「リンパを流す」などというワードを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
この「リンパ」って結構あいまいに表現されることが多いです。
リラクゼーションサロンって施術は教えてくれても座学は自分でガンバレ!みたいなところ多くないですか?
でもいざ働き始めると疲れ果てて勉強は後回しに…。って方も多いはず。
当時の私みたいなふんわりした考えでセラピストをやっている方は注意してください。
「なんで老廃物が流れるの?どこからどうやって??」といつかお客様に詰め寄られるかもしれません…
そこで今回はセラピストとして最低限知っておきたい「リンパ」のことを解説していきたいと思います!
セラピストじゃないけど家でむくみケアするために「リンパ」に興味がある方にも参考になるかと思います。
リンパについて説明できるようになろう!
リンパとは何か?
成人の身体の約60%が体液であり、そのうちの約15%が細胞間にある「間質液」です。(「組織液」とも呼ばれます)
この間質液は動脈や静脈といった血液間を移動していますが、血液だけでは充分な吸収ができないので薄い壁で覆われたリンパ管に流れ込みます。
このリンパ管に流れこんだ間質液を「リンパ」と呼びます。
ちなみに体内にある約60%の水分のうち、リンパは約5%!
意外と少ないんですよ~。
リンパ管に流れ込んだ間質液のことをリンパといいます。
リンパと老廃物の関係
リンパ管は毛細リンパとよばれる細い管から始まり、各地で合流しながら太くなっていきます。
そしてリンパ管が集まる箇所にはリンパ節があり、そこで悪いもの(異物、細菌、腫瘍(しゅよう)細胞など)をガンガンろ過します。
ろ過された異物は大食細胞(マクロファージ)さんがパクパクしてくれます。
そしてどんどん綺麗になっていくリンパ液は最終的に静脈と合流し、心臓へと戻っていくのです。
リンパとむくみの関係
では続いてす~ごく大事なリンパとむくみの関係について!
リンパの影響によるむくみの原因を大きく5つに分けました。
①水分/塩分の取りすぎによるむくみ
成人の身体の60%が体液であると最初に書きましたね。
リンパ液はそのうちの5%程度であり、もともとは間質液というものでしたね。
私たちが水分を取りすぎたとき、そのお水はどこに行くかといいますと、、、
はい、ご想像頂いた通り間質液に溜まります。
塩分を取りすぎると身体は水分を溜め込もうとしますので、これまた間質液が増えます。
間質液が増えるとむくみになります。
②リンパ節の圧迫によるむくみ
長時間イスに座ったままのデスクワーク。座ってるだけなのに足が重だる~くなったりしませんか?
これはリンパ節が圧迫されて上手くリンパ液の循環ができていないことが原因だといわれています。
圧迫されたリンパ節を開放してあげる必要があります。
③重力によるむくみ
リンパ節には逆流を防ぐための弁がありますが細いリンパ管にはありません。
リンパは心臓めがけて動いていますよね。
でも、長時間立ちっぱなしだと重力に負けて上に登っていくのが難しくなります。
そのため足がパンパンにむくんでしまうんです。
④リンパ管破損によるむくみ
これは手術などでリンパ管を傷つけてしまった場合に起こるむくみです。
ひどいむくみを起こし、象のようなかたい肌になってしまう人もいます。
そういった方のために、リンパドレナージュを取り入れている病院もあります。
⑤その他(水分不足や自律神経など…)
上の4つ以外にも、むくみの原因は色々あります。
一概にコレ!とは言えないので難しいですね…。
リラクゼーションサロンでは、ほとんど②か③でお悩みのお客様が多いですね。
最後に…
う~ん、文系の私にはかなりしんどい内容でしたがいかがでしたか?
リラクゼーションってたくさんの種類があって、施術のやり方だけでなく概念もそれぞれ違いますもんね…。
結局のところ自分が納得いく施術かどうか、そしてそれでお客様が満足するかどうかですよね。
そのためには、やっぱりある程度の知識が必要だと思います。
私も頑張っていっぱい勉強していきますね!
※リラクゼーションは癒しを目的としており、治療行為ではありませんのでご自身の体調とご相談しながら自己責任で行ってください(´・ω・`)